業務改善助成金について

富山県の最低賃金が10月6日より改正され、712円となります。賃金の改正を必要とする企業もあるかと思います。でもただ賃金を上げるだけでなくこんな助成金を使った方法もありますのでご紹介いたします。その助成金の名称は「業務改善助成金」です。しかし、最初、この助成金の名称で賃金をあげるのに業務改善?　これはどう結びつくのかと疑問に感じました。賃金を上げたらモチベーションが向上し、業務改善なのか?　そんな単純なものではないだろうと思いました。そして当然ながら助成金申請には「計画書の作成」が必要です。このページでは、この助成金を使ってどんな形で業務改善となるかご紹介いたします。

業務改善助成金の概要

事業実施初年度の4月1日時点の地域別最低賃金額が720円以下の県（富山県は700円）に事業場を置く中小企業事業主が、事業場内で最も低い時間給を、4年以内に計画的に800円以上に引き上げることを内容とする計画を策定し、この計画に従って1年当たり40円以上となる引上げを実施する場合に、就業規則の作成・改正、賃金制度の整備、労働能率の増進に資する設備・機器の導入、研修等の実施に係る経費について、その1/2（上限100万円）を助成します。

ここで、労働能率の増進に資する設備・機器の導入という文章が重要な意味を持ちます。

労働能率の向上→労働時間の短縮・効率向上→時間給のアップ

上記の考え方が、行政の見解です。業務改善するためには、具体的にはどんな計画があればよいか、言いかえれば何を導入すれば業務改善となるのか　平成23年の実績よりご紹介いたします。

平成23年　事例集

                                                                                                                    金額単位は千円

その他パソコンの買い替えやメモリの増設　営業車の購入などが多いようです

(注) 助成金最高額は100万円です

業務改善助成金の手順

1 助成金交付申請

　　　↓　　　　　　管轄労働局より助成金交付決定

2 実績報告

　　　↓　　　　　　助成金確定通知

3 助成金支払請求

　　　↓　　　　　　助成金振込

4 賃金実況報告

おもしろい助成金です。企業の効率向上の為に活用されてはいかがでしょうか。