今、企業でパソコンを使用しませんと言いきれる企業は皆無でしょう。入口から役員室かたや倉庫まで、コンピューターに管理されていることが当たり前、人かコンピューターかどちらが主役か分からない部門もあるかと思います。また家庭にいてもネット環境があり、知りたいことがあればすぐに調べることができる。便利な時代です。今の20代、30代はネット世代といって情報がどこにあるのか知っている世代とも言われています。そんな時代、経営者の皆様は「SNS」について概略を説明できますか、最近ワイドショーでも、アルバイト従業員の写真投稿や芸能人のツイッターの方がよく話題となり、その使用方法がいろいろと議論されていることだと思います。むしろこれが下で世間に広まっていると言った方が良いかもしせん。SNSと労務管理これは、これからの問題です。
質問又はよくある勘違い
あなたはスマホを使っていますか
スマホで遊び道具の一つと思っていますか
タブレットを触ったことがありますか
タブレットの使い道を3つ以上言えますか
2チャンネルて、テレビの2チャンネルと勘違いしてませんか
こんな事件覚えていますか
日経PC21記事より
みなさんは、以前7月から9月にかけて発覚した、一部省庁の職員による情報漏洩(図1)。いずれも「グーグルグループ」を通じて、部外者に見られてはいけない情報が閲覧可能になっていた こんな新聞記事が記憶にありますか。グーグルグループの場合、初期設定では情報が「すべてのメンバー」を対象に公開となる為、メンバー以外にメールを配信することはないものの、関連するキーワードでウェブ検索、もしくはグーグルグループ内を検索した場合、無制限にメールなどの情報がヒットし、部外者でも閲覧できる状態だったことが発覚した。
「SNS」は諸刃の剣
経営者の方や労務管理担当の方は、どのくらい答えることができましたか、では質問を変えて社内でよくSNSを使っている方に、どのように、何を目的に使っていると聞かれたことがありますか。それは例えば個人的なことで使用している場合でも、会社のことが全く入っていない情報と言いきれますか。今会社にとって「SNS」は諸刃の剣なのです。いままでは会社はイメージアップの為やネットワーク社会に乗り遅れまいと、ホームページを作成し、それを会社の方針や会社の製品の宣伝に使っていたと思います。また人材の募集や社内のデータのやり取り等、言葉は悪いですが自分たちの都合のいい形で使っていたと考えられます。しかし今は時代が変わっています。例えば会社の採用試験で落とされた人は 2チャンネルやツイッターで会社のことや社長或いは面接官を匿名で言いたい放題、また、店で買った商品が気に入らなければ、価格が気に入らなければ、製品が悪い又は店の雰囲気が悪いと勝手に言い始めています。私も、店で販売に携わっている頃は、店の商品とネット商品を比べて価格交渉をされたりしました。そこで断れば、あとは想像して下さい。昔もこの手の陰口はありましたが、発信した相手と受け取る相手がある程度特定できるためそれほど悪質ではありませんでした。しかし今はどちらも不明で、世間の廊下にポスターで貼るようなものです。今後経営者の方は、知らない世界の話ではなく、自分の周りで起きていることとして対処しなければなりません。
対処方法 案
① 就業規則でのネットへの個人アクセスへの規制
就業規則には、懲戒という項目があると思います。この項目に具体的にSNSへの対処を盛り込む
② 専門員の配置
いままでは、部内のネットに詳しい社員を業務の合間に、ホームページ等の更新作業をお願いしていたとおもい ますが、専属部署を設置する。
③ アウトソーシング
専門家への依頼、日本はネット管理に甘いお国柄です。性善説に立って考える国でもありますが、今後軌道修正 が必要と感じます。
当事務所としては、①の就業規則での対処が現実的と考えております。当事務所への就業規則作成のご依頼のお客様に対しては、この点をご了解いただき内容に加えさせて頂いております。