パート労働者の言葉を聞いて連想されるのは、女性労働者 子育てが一段落し社会復帰した女性と連想される方も多いと思います。彼女たちは学校を卒業したあと社会に出てブランドの販売員や百貨店・専門店での勤務 メーカーや商社の営業、秘書として第一線で働いていた方もいらっしゃると思います。それが結婚や子育てで家庭に入った結果、自分を評価してくれる場がなく、PTAや地域のサークル活動での自分のアピールの場を探す方が多いのも事実です。やはり女性パートを戦力として活用すべき、前回コラムで「パート社員の能力と求めているもの」を述べさせていただきましたが、今回はそんな女性パート労働者の能力の高さをより訴えたいと思います。
女性は経済を優先される方たちです。
女性と言えば、「値切りの天才」とのイメージもあり、バーゲンともなればニュースで常に取り上げられる存在です。男性は、不必要な周りへの配慮とプライドがありこの種の行動ができない「ある意味情けない存在」なのです。女性は常に何をプライオリティとすべきかを考え、今日本に必要な経済効果を生み出せる方たちなのです。また、職場等での有意義な提案は、本来女性の方が多いのです。
経済効果を生み出す例の一部
電車の中での、少しの隙間にお尻を入れて座ることができる。通常8人座ることができる席に7人座っていたらこれは経済的損失です。詰めれば1人でも多く座れることはたいへん結構なことです。電車も1人でも多く乗せることができます。残念ながら男性は周りの眼が気になってできないことが多いのです。
男性トイレに押し掛ける女性 これは誰も一度は経験したことでしょう。常に観光地等では、女性トイレは混んでいる場合が多く、他方男性トイレは空いてことがあります。こんなとき男性トイレに大挙して女性が押し掛けることがあります。一見「じぇじぇじぇじぇ」て思いますが、実はトイレ全体から見れば、混雑緩和になっていてとても経済的効果があるとの見方もできます。
女性の職種別就業率
下記表は、職種別の女性の就業率(平成21年統計)ですが、農業は家業の場合が多いのですが、トップは小売業・卸売業 次が医療とつづきます。介護のヘルパーさんなんかは、女性のイメージが強いのでしょうか、下記の表から見えるのは、やはり時間的に無理をしない環境で働きたいとの希望が強いのではと感じます。介護現場でも、女性介護職員として続かなくとも、ヘルパーさんとしては続く、視点を変えればヘルパーさんは介護を必要とする家庭に伺いかつ滞在時間が決まっている。すなわち労働時間が決まっていることによるのではないでしょうか。また小売業では、誰にでも声をかけられる女性労働者はとても大切な存在です。人気の商店街の店主は女性が大半ではありませんか? 女性はソフトの面からも貴重な戦力です。
平成21年厚生労働省資料より
女性労働者は貴重な存在である。
パート労働者は「安価な労働力」これは企業共通の認識です。ほとんどの女性パート労働者は家庭におけるメインの稼ぎ手ではありません。すなわち年収103万以内で働き、扶養の範囲からは出たくない労働者です。しかも一般企業で少なからず就労体験をもち、ビジネスマナーも期待できる。また自分のネットワークを持ち、自分が気にいった店又は商品があれば家族、親戚、友人、近所の方に勧めてくれる経費のかからないが効果が期待できる、広告塔です。企業の皆さん、このような貴重な方をもっと活用し、かつ大切していますか。